オトリを引けば滑らかな動きで広範囲をテンポよく探れる、軽い胴調子が「A」。 それは小石底の天然遡上河川で爆発的な威力を発揮する、“束釣り調子”とも言われている。 しかし近年、瀬釣りに限らず背バリやオモリの使用機会が増え、水中糸もトラブルが少ない太めが選ばれる傾向にある。 また、ハリの進化に伴い、やり取りのスピードアップもさらに必要となってきた。
「もともと僕が得意なのは浅い小石底の天然遡上河川。だから、しなやかな竿をよく使っていました。逆に水深が深くて押しが強くなると釣果がそれほど出ていなかった、理由は、しなやかすぎるとこういう状況ではコントロール性が落ちるし、オトリを安定させにくくなり川底を切るから、反応が鈍くなること。 だからもう少しパワー系の釣りに強く、オトリコントロールに優れた胴調子の竿の必要性を感じていました。 『AH』は九頭竜川の五松橋周辺や、高知でいうと仁淀川、物部川、奈半利川にピッタリですね」
「使う状況や魚のサイズは“ライトモンスター”に近いですが、『SMTチューブラー(軽量・パワー型)』の感度が高く、操作性に関しても軽快感が伴います。 オトリがついてくるか、こないか、というギリギリで引くと4番くらいまで曲がり込むんですが、そこで軽くテンションを抜くと、スッと沖へ動く動きが出せます。瀬の中でこの“掛かる動き”を演出できるのは、凄い武器になりますね。 最大の違いは軽さもそうですが『XH』の方が下竿での面の動きを出しやすく、攻めるエリアが更に広くなることですね。」